石のついたアクセサリーを選ぶ際、色や形に加えて、「誕生石」であることが決め手となります。特に恋人や友人への「誕生日のプレゼント」などのシーンで誕生石を使用したアクセサリーが選ばれることが多いです。今日はそんな誕生石の歴史をご紹介いたします。

誕生石とは？

誕生石とは、１月から１２月までの各月に当てはめられた石のことです。自分の生まれた月の石を身につけると、幸せが訪れるといわれています。

各月毎に決められた物を誕生石と呼ぶのが一般的ですが、実は月だけではなく、365日、生まれた月日に当てはめられた石も存在しています。この場合は「誕生」石ではなく「誕生日」石と呼びます。

誕生石が日本で公式に制定されて６０年。誕生石は、西洋文化由来でアメリカで1912年に公式に制定されたものを各国でアレンジしているのが現状なんだとか。

日本の誕生石は、アメリカの誕生石を基準としていますが3月のコーラル（珊瑚）と5月のジェイダイト（翡翠）が追加されています。

誕生石の歴史

誕生石の起源は聖書の時代までさかのぼります。

旧約聖書の「出エジプト記」にあるユダヤ教の祭司の胸当て（ブレスプレート）にはめ込まれた12の宝石を起源とする説や、新約聖書の「ヨハネの黙示録」に記された新エルサレムの城塞の12の土台に飾られた宝石になぞらえているという説があります。それらが元となり、約1300年前のヨーロッパでは「12種類の石を月替わりで身に着ける」という文化が広がりました。

また、ユダヤの宝石商人がそれぞれの月と石を結び付けることを考案したといわれています。宝石の交易が活発になると、各地で各月の誕生石にばらつきが出るようになってきました。そこで1912年、アメリカ合衆国ミズーリ州にあるカンザスシティーで開催された「米国宝石組合大会」において、現在のように統一されたのです。

各国の誕生石のご紹介

ペリドットってどんな石？

8月の誕生石はペリドットとサードオニキスといわれていますが、今回はパワーストーンとして有名なペリドットについて紹介させていただきます。

ペリドットは、太陽の光に照らされて美しい黄緑色の輝きをはなちます。紅海にある島、セントジョンズ島から発見され、島の名前がトパジオン島だったことから「トパゾス」と呼ばれ、後にペリドットになったといわれています。

あたりが薄暗くなる黄昏時になってからさらに煌めく輝きを放つペリドットは、｢太陽のかけら｣｢イブニングエメラルド｣と称賛され、古代エジプト･ローマの時代から、人々に珍重されてきました。古代エジプト王朝では「太陽神の象徴」として崇められていたそうです。

実は、地球の重量の約70％を占めるマントルの上部マントルは、ペリドットが属する岩石グループ｢橄欖石（かんらんせき）｣で形成されています。その地球を覆いつくしている橄欖石の美しい色合いのもの、宝石質のものがペリドットです。そのため、ペリドットが世界の各地で豊富に採れるのです。例えば、米国(アリゾナ州、ハワイ州、ネバダ州、ニューメキシコ州など)をはじめとして、ノルウェー、オーストラリア、サウジアラビア、スリランカ、中国、ミャンマー、パキスタン、南米各地、アフリカ各地といったように、ほぼ地球全体に豊かなペリドット鉱脈があるとされています。

ペリドットの石言葉

ここからは、ペリドットの石言葉をご紹介します。石言葉とは、石の特質をいかした「象徴的な意味」をつけたものです。

ペリドットの持つパワーストーンとしての意味には、

｢夫婦の愛｣｢夫婦の幸福｣｢豊穣｣｢平和｣｢友愛｣｢安心｣･･･などが挙げられます。

この中でも｢夫婦の幸福｣と言う意味合いが強いため、古来から夫婦和合をもたらすと信じられてきました。

緑色には見る人の心を穏やかにする力がありますが、黄緑色のペリドットにも、安らぎや優しさを与える鎮静作用があると考えられています。そのためペリドットは、その石言葉が｢平穏｣や｢安定｣を意味するものが多く、困難やトラブルにも動じない安定した力を与えてくれる存在です。身につけることで、日常生活に疲れを感じ自分を取り戻したいと平和と安息を願う多くの人の支えとなってくれるはずです。

手作り結婚指輪に宝石の輝きを

大切な方の誕生石をパワーストーンとしてや御守りとして持ったり。石言葉を込めて大切な方へのプレゼントとして贈ったり、ファッションアイテムとして取り入れたり…楽しみかたもそれぞれ。

amahoshiでは、お客様が手作りされた指輪に、オプションとして誕生石などのお好きな宝石を、リングの表面または内側にセッティングすることができます。