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工房日記

2020年のジューンブライド

2020.06.13

ジューンブライドという言葉が定着してから、およそ半世紀になるそうです。
この言葉を知らない人はもはや日本にいないだろうと思えるほど。
しかしながら何故6月の結婚式が推奨されるのかを知っている人は少ないように思います。

そもそもジューンブライドの起源とは?
諸説ありますがヨーロッパの習慣が根源の様ですね。
神話を由来とする説があげられますが、道理というか動機が見えてくる理由を説明しましょう。

かつてのヨーロッパでは農作業の繁忙期が3月から5月だったとされています。この間は生産性を維持するために結婚が禁止されていたのです。
1年のうちの三分の一の期間に結婚が出来ないというのは、恋人たちにとっては非常に忍耐を要求される期間だったのでしょう。6月には結婚式を挙げる恋人が多かったそうです。
また、ヨーロッパ諸外国は6月ごろから乾季に突入するため、天候も行事に味方しています。
自然環境と当時の生活に密接な関係があったのですね。

ここで疑問が浮上してくるのですが、気候が全く違う日本では縁の無い話では、と思われるはずです。
日本の6月はヨーロッパと違って梅雨ですから、行事には向いていないかもしれません。
ではなぜ、日本でここまで定着したのでしょうか?

仕掛け人と言われているのは宿泊業界。
戦略としてヨーロッパ文化を日本に広めて、現在のジューンブライドという認識に至ったようです。
となると、日本では6月に結婚式を行う理由はないのでは?とも思えますが
日本では”雨降って地固まる”という言葉があり、ただのこじつけという訳ではなさそうです。
更に、国内で人気の結婚式の四季は春と秋なので、比較的費用が抑えられるという利点があります。

さて、根本的に日本での結婚式に対する意識を見ると、昔と比べて小規模で執り行う傾向になっているそうです。
親戚一同にお友達、会社の同僚上司を呼んだりして、という規模の大きな式は避けられているそうです。
小規模でお互いの家族とごく親しい友人を集めてささやかに済ませるそうです。
昨今は春秋ではなく6月に式を挙げる利点に沿ってきているように思えます。
究極的には新郎新婦が納得することが大事でしょう。むやみにお金をかけないで合理的な計画を立てるのは賢明です。

結婚式と言えば、欠かせない存在である結婚指輪。

近年ではDIYから始まりありとあらゆるものを手作りする習慣が主流ですね。
それならば寄り添う二人が永遠を誓う証のその指輪、手作りしてみてはいかがでしょうか?
結婚式を挙げる前に、共同作業。
大切なものだからこそお金をかけるばかりではなく、二人の時間を注いでみませんか?

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